模索する手
だってしょうがねえじゃねえか。こんな突然、抱き締められたことなんて、なかったし。 バカみたいに心臓ばくばくいってて、かあっと顔が熱くなって、言葉なんて、忘れちまったみたいに俺はなんもしゃべれなくなっちまって。 それでも耳元で囁かれる、俺の名前を呼ぶ声、だけはちゃんと聞こえてる。むしろそれしか、聞こえねえ。
なァいいのかな、俺。この手、アンタの背中に回しても、ゆるされますか。
20060430
title by OL