アンフェア・カタルシス


「トシがオナニーしてるとこ見せてくれたらごほうびあげる」
 なァほんとなの、こんどうさん。ふたつ返事で服を脱ぎ、ふわふわ布団に尻餅ついて下肢をまさぐる。 つかんだちんこはもう硬くなってて、いまの言葉だけでこんなになッちまったなんておれ、こらえ性がなさすぎでしょ。
「トシもう濡れてる」
 ほら気づかれちまった。恥ずかしくて目を伏せたらあったかい声で笑われた。だってぜんぶ、アンタのせいなのに。
「トシはかわいいなァ」
 そんなこと言うならはやく触ってよ。また反応したちんこをがまんできなくなって上下にこする。 先っちょからあふれてくるがまん汁がくちくち音をたててなんかやらしいの。
 ああ、いたたまれねェな。思いながらも手は止まらずに一生懸命しごいてる。 ふとももがたまに痙攣するみたいにぴくって動いちまう。 そのたびにこんどうさんが喉を鳴らして笑うから、はやくアンタのが欲しいのにってこんどうさんのおっきィのを思い出して身体がぶわりと熱くなる。
 ――あ、さっきのやつ、前言撤回。ほんとはもっと、見て欲しい。 こんなおれを見てこんどうさんが興奮してくれるって思うと、すごくおれも興奮してくるから。
「トシいつもひとりでやってるの」
 うん。ひとりの夜は自分で慰めてます。アンタのことを考えると、仕事中だって関係ねェの。欲しくて欲しくて、たまんない。 さすがに仕事中はがまんするけど夜はだめ。こんどうさんの声とかにおいとか思い出しちゃうと無意識にちんこ触ってて、次の日はやいっていうのに時間も忘れてしごいてる。
「こんどうさ、ん、は……っ?」
 おれのこと考えてオナニーしてくれるの。期待して訊いてみれば曖昧な笑みが返ってきて、フェアじゃねェの、って頬をふくらませる。
 そんなことしてる間にもおれの限界は近づいてきていていまにもイってしまいそうになるんだけど、いつもの癖、であいてる手が尻の孔をいじりはじめる。 そこはもう垂れてきたがまん汁でびちょびちょになってて、まるで女みたいに濡れていた。 差し込んだ指はいとも簡単に入って、こんどうさんにもよく見えるように大きく足を開く。
「見える……?」
「ちゃんと見えてるよ」
 よかったとあまい息を吐き出して、指をもう一本増やしてぐちゃぐちゃナカをかき混ぜる。
「きもちイ?」
「きもちイ……」
 でもこれだけじゃイけない身体になッちまったの。はやくはやく、アンタのが欲しい。 こんどうさん、ってちいさく名前を呼んでねだってみれば、もういいよって言われて指を引き抜く。
 やらしい粘液がついた指を、こんどうさんは躊躇いもなく口に含んだ。 ねっとりとしたこんどうさんの口内。あついあつい。はやくアンタのでおれのナカをかき混ぜて。 おれの視線に気づいたのか、こんどうさんはくつりと笑って(そのかお、すごくすき)、チュッと音をたてておれの指先にキスをした。
 足首をつかまれて、左右に大きく開かれて、のしかかってくるこんどうさんの体重を心地好く感じる。
「ン……ッ!」
 自分の指とはぜんぜんちがう、こんどうさんのおっきィのが入ってきて、苦しさとうれしさと気持ちよさとかで、なんかもうぐちゃぐちゃになってくる。
「俺もトシのこと考えてしてるよ」
 だからそう耳元でささやかれたときにおれはなんも答えられなくて、あとからそれを思い出したときにこんどうさんに問いただしてみたけどやっぱりこんどうさんは、曖昧に笑うのだった。

じゃア今度は貴方の番ね、
20061105