職務怠慢
視線を感じ、土方は振り向いた。見上げた先にはあぐらをかいた近藤がいて、ジッとこちらを見つめている。
目が合っても何も言わない。ただひたすら視線を浴び続けるのに居心地悪くなって、先に音を上げたのは土方のほうだった。
「……なんだよ、」
「んーいや」
気にしないでいいぞ、仕事続けて。……気になるだろうが。集中力が足りないなあ、トシは! それはアンタだか、……。
「……トシ?」
不意に口を噤んだ土方を不審に思ったのか、近藤が首をかしげる。
なんでもない、ぞんざいに言い放った土方は近藤の傍ににじり寄り、鼻に歯を立ててかぶりついた。
「いてェ」とさほど痛みを感じていないような声を上げる近藤に肩を揺らして笑い、
「邪魔するアンタが悪いンだぜ」
艶然に微笑んだ。
さァ宴の時間だ。
20060613