花粉症になる
花粉症の土方はティッシュを手放せない。盛大なくしゃみをしたあとにチーンと鼻をかむ。そんな有様であったので、ゴミ箱が使用済みティッシュで山となるのも時間の問題だった。
赤くなった鼻をこすりながら、土方は近藤を布団に誘った。
「やだよ、俺。鼻水まみれになんの」
ブンブンと首を振る近藤に土方はふてくされた。
「あーあ、おれは近藤さんの鼻水だったらいくらでもぶっかけられてもいいと思ってんのに」
「思わんでいい」
「だいじょうぶだって、むしろぶっかけられたいのはアンタの精え」
「わかったわかった! いやなにがだいじょうぶなのかわからんけどとにかく今日は、なんもしないからな」
「アンタががまんできるなら」
土方は最後に鼻をひとかみすると、近藤の腕をつかみいそいそと布団にもぐりこんだ。
08.05.07
*ぞっとするおはなし。