マッサージをうける
「んん……」
 土方はあまりの気持ちよさにうっとりと目を細めた。
「近藤さん、きもちイ……」
 舌足らずの声をすべらせながら、土方は背後にいる近藤を振り返った。己の上にいる近藤は、なぜか困ったふうに笑っていた。
「トシー」
「ん」
「そういう声を出されちゃうと、俺、やばいんだけどなァ」
 土方はこっそりと笑った。そんなことくらい、とうに気づいていた。マッサージを受けながら、尻にあたっている近藤の下半身に異変が起きていることなど。
 それがおかしくて、わざと土方が声を出していることは、近藤は気づいていないらしい。
「だって、アンタがやらしくさわってくるから」
「や、やらしくなんてさわってません!」
「やらしくさわってくれねェの?」
 ぐ、と近藤が押し黙る。土方はますますおかしくなって、くつくつと肩を揺らして笑った。すると、急に背中があったかくなった。近藤が、耳元にくちびるを寄せてきたのだ。
「どうせならふたりできもちよくなろうか」
 ひそめられた声に、土方はこくこくとうなずいた。


07.06.15
*ぞっとするおはなし。