ガリガリ君を食べる
土方はガリガリ君を食べる。オーソドックスなソーダ味からいちご味、コーラ味までとにかくガリガリ君と名のつくものであればひたすら食べて、もう三日がたった。
それだけ食べているのに、一向に土方の前に当たりくじは現れない。なんて悔しいことだろう! 先日ガリガリ君を食べていた近藤が、「そういえば最近当たりって文字見ないなァ」とぼやいているのを聞いて、彼のために当たりくじを出して見せようと必死になっているというのに!
土方は舌を青色やら赤色やら色とりどりなものにかえてまでガリガリ君を頬張った。腹が痛いけれど気にしている場合ではないのだ!
「……あっ!」
何十本目のガリガリ君だろうか、とうとう土方は当たりくじを引いた。一目散にトイレに駆け込みたい気持ちを抑え、近藤の許へと急いで向かった。
「近藤さん!」
「おっ、トシ。見てみろ、総悟にガリガリ君の当たりくじを貰ったんだぞ! もう一本貰えるから、それはトシにやるからな!」
「こんどうさ……!」
土方は真っ青になりながら、濡れたガリガリ君の棒きれを握りしめてありがとうとつぶやいた。
07.02.20
*ぞっとするおはなし。