運命を感じる
「いまだから言えるんだけど」
 土方はまわりに誰もいないことを承知の上で声をひそませた。なにがだと顔を近づかせてくる近藤を上目で見やる。
「おれ、アンタとはじめて会ったときにピンと来たんだ。このひとのそばに一生いるんだろうなって」
 土方はそう言い切ると満足そうにうんうんとひとりうなずいた。それにならうように近藤も同意するようにうなずく。俺もだよという声に、土方はぱっと表情を明るくした。
「俺もおまえがはじめてうちの道場に来た日、夜ようす見に行ったときヨダレ垂らして寝てる姿を見て放っておけねえなあって思ったんだ」
 それは初耳だ!
「ッ……近藤さんのばか!」


07.02.19
*ぞっとするおはなし。