20:一緒に寝る
何度目かのあくびをしたあと、すこしだけ昼寝をしようと畳のうえに寝転がる。次に目が覚めたときには空のてっぺんにあった太陽は跡形もなく消えて室内はどっぷり暗くなっていた。どのくらい寝てしまったのだろう。時間を確認しようと土方はからだを起こした。
「ようやく起きたか」
障子が開いて近藤が姿を現す。もう晩飯時らしい。わざわざ呼びにきてくれたのだ。
「……寝すぎた」
「そんなんじゃ夜眠れなくなっちまうぞ」
くつくつと近藤が笑う。まるで子どもみたいだな。そう言いたげな近藤を土方は恨めしげに見やった。
「じゃあアンタもいっしょに寝てくれよ」
ひと晩中抱いてくれればいい。あるいは、意識が吹っ飛んでしまうくらい激しく抱いてくれたって。
「わかったわかった、いっしょに寝てやる」
ほんとうにわかっているのかいないのか、近藤は笑って何度もうなずいてみせる。こうなったら、俺が寝かしてやらねェからな。すっかり眠気の消え去った土方はそう心に誓った。
20080320