09:夜の奉仕
新聞を片手にうーんと唸りながら、近藤がもう片方の手で自分の肩を揉んでいる。
「近藤さん、肩こってンの」
「うーん、そうみたい」
「俺が揉んでやろっか」
「おっ」
そりゃ助かるなァ、と背中を向ける近藤にぴたりと寄った土方はその広い肩に手をのせた。ほぐしてやると、近藤がアアきもちイイと声をあげる。
「それじゃおかえしに、夜は俺がトシにご奉仕しちゃおうかなァ」
さりげないその台詞に土方の手の動きがとまった。
「……近藤さん、それ、エロオヤジみてーだぞ」
「エー! ……やだ?」
「……じゃねーけど」
口ごもる。静かに息を吐きだして、背後から近藤の手から新聞を奪い取り、
「じゃア、俺ががんばったらアンタもがんばってくれる?」
そうして土方は、俄然肩揉みに精をだす。
20080209