50:さよなら。
 近藤は土方を抱いていた。
 なんの迷いも躊躇いも見せない指で、土方を翻弄していく。
「近藤さん……」
 かすれた声で呼ばれるたび、土方の熱い吐息が首筋をかすめるたび、ほんの些細なことですら近藤の理性は吹き飛んでしまいそうだった。
「なァ近藤さん、俺だけを見て……」
 濡れた瞳が憂いに揺れる。
 もう二度と、ひとりで思い悩むことはないよ。
 近藤はやわらかく笑みを浮かべて、ちいさく喘いでいる唇にやさしく接吻けた。


20071107