13:プラトニック
また振られてしまったと嘆く近藤さんに連れられ、仕方なく居酒屋にやって来たはいいがどうにも居心地が悪い。
周囲の視線は不躾で(イイ歳したおとながおいおい泣いているのだから当たり前だが)、こっちを見るなというオーラを醸し出すのに俺はバカみたいに必死になっていた。
(このひとは大概純粋すぎる)
すっかり酔いつぶれてしまった男を横目に、一気に酒を呷る。
(でもまァ、そんなところも……)
近藤さんの手のなかから、まだ半分くらい酒が残っている猪口を奪い取って、それも残さず飲み干した。
20070725