「雪、降らねえかなァ」

「何言ってんだよ、近藤さん。挨拶回りに差し支え出るだろ」

「いや、そう積もるほどじゃなくてさ、白いのがちらちら降る景色って、綺麗じゃん」

「アンタってほんと、顔に似合わずロマンティストなのな」
 でもそんなところも……、とこっそり笑った土方は、そうだ、と妙案を思いついたのか拳を手のひらに打ちつけた。
「俺が作ってやる」

「え? 作る?」

「そう、たとえば俺の部屋に大量にある忌々しい紙切れを細かく切って、それを屋根から降らすとか」

「書類を切るのだけはやめてッ!」



title by 24番目のネジ[http://24th.chakin.com]
聖夜、5題/望まれるものは白
20061224