「ったく、どうしてこう次々と怪我して帰ってくんのかな」
 傷ついた土方を道場の前で待っているのは近藤だった。
 彼は土方の姿を認めるなり苦笑を浮かべ、救急箱を片手に土方の手首をつかんで道場のなかへ引き連れるのだ。
 はじめはそれを拒絶していた土方も、近藤の執着にも似たやさしさについには根負けし、いまでは彼の好きにさせてやっている。 もしくは、そのあたたかな手を振り払うことは、どうしてもできなかったので。


なのになんでこんなにも苦しいんだろう。


20070401