本日の職務が終わり次第、連絡をくれと近藤に頼んでおいた。 日付が変わる一時間前、だから携帯電話の着信音が鳴り響いた際、土方はその電話の相手が近藤だと確信して疑わなかった。
「近藤さん!?」
「おうトシ、いま終わったぞォ」
 間延びした近藤の口調に、土方は笑みを作った。
「お疲れ。それで、いまどこにいるんだ?」
「ん、いま屯所に向かってる」
「だ、ダメだ、帰ってくるな!」
「えええ?」
 なんでェ、と泣きの含んだ声に土方は語気が荒くなったことを悔やみ、静かに息を吸い込んだ。
「わざわざここに帰ってこなくてもいい。俺が、外に出るから。待ち合わせ、しようぜ」
 せめてこんな日くらい、わずかな時間でもいいから、ふたりきりになりたかったのだ。



title by 24番目のネジ[http://24th.chakin.com]
聖夜、5題/待ち合わせは空の下
20061224