土方は近藤に抱きしめられながらうとうととしていた。だっておれもう、眠いんだよ。いいよ寝ても、俺が勝手にトシを抱いてるだけなんだから。
 そんなこと言われても眠れるはずがないだろう。しかしいかんせん、その腕のなかは居心地が好すぎた。

 疲れていたこともあるのだろう、いつしか眠りについた土方の顔を覗きこんで近藤はひっそりと笑みを零す。 いつもはひそめがちの眉間に軽く接吻けを落とすと、ぴくりと瞼が動いた気がした。
「トシくん、狸寝入りはダメだぞー」
「してねえ、よ」
 ちいさくつぶやかれた言葉に、近藤はくつりと笑ってしまった。


堅く閉じられた瞼の裏にぼくの姿は映っているかい?


20060914