098:ワタシにちょうだい
 口いっぱいにペニスを頬張り、じゅるじゅると音をたてて先端から滲む透明の液体を喉に流しこむ。苦味のあるそれはすでに馴染みのある味で、愛しさすらこみ上げてくるものだった。
 脈打つ塊を歯を立てないよう口内から吐き出して、まじまじと見つめていると「そんなに見るな」と苦笑混じりに言われたので、土方は声の主を上目遣いで見やった。 肩で息をする男から視線を逸らさず、唾液と先走りでぬめった熱い表面をそっと唇でなぞる。
「こんどうさん、おれにちょうだい」
 舌足らずに言えばペニスはさらに膨張し、これが自分の中に入ってくるのかと思うと期待に胸が高鳴った。


06.11.19