089:シグナル
「あ……いた……ッ」
つぷりとナカに入ってくる指に全身が刺激される。痛いっていうのは半分ほんとで半分、うそ。
だって大好きなひとに犯されるのって、痛くても我慢できるしすげー好きだし、ソコはもう散々いじられていて、指一本くらいすんなり入るようになっていた。
なのに近藤さんは、俺のあげた声に素直に反応して、「ごめんトシ」となぜだか近藤さんが痛めつけられたみたいに顔を歪める。
このままじゃ指も引っこ抜かれそうだったから、俺はあわてて平気とかぶりを振ってみせた。なんでアンタはそんなにやさしいのかなァ。
それともワザとやってンの? こればっかりは俺にもわかんねェや。だいたいヤってるときに余裕なんてぜんぜんねーし。
それでも近藤さんの耳朶にくちびるをくっつけると近藤さんは必ずキスをしてくれるからキスして欲しいときはそうやってねだってんだぜ、なァアンタはやっぱり気づいてんのかな。
06.11.30