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「アンタの好きと、俺の好きとは、雲泥の差があるんだろうなァ」
無意識につぶやいた言葉に、即座に近藤が胡乱な眼差しを向けてきた。
「なんだそれ」
「……いや」
かぶりを振って、なんでもないとひとりごちる。しかし近藤はそれで引き下がることはしなかった。
「俺は好きでもないやつを抱いたりはしないぞ」
めずらしく、声を荒げる近藤に土方は瞠目し、それから流されるように笑みを作った。
「そうだな」
その場に漂う重たい空気を振りほどくように、近藤の元へ寄り添い、接吻けをねだる。
触れるくちびるはいつもと変わらぬ暖かさではあったけれど、ただこれから先、この想いの比率がイコールになることは絶対にないと、確信を持って言えることがただただ悲しかった。
06.11.30