067:AM4:00の海の色
事件が解決したのは未明のことだった。
寄り道をしていいかとハンドルを握った土方が尋ねてきたので、もう眠気もどこかへ吹き飛んでしまっていた近藤は気さくに頷き返した。
静かに動き出したパトカーが到着した先は海岸だった。時間が時間だけにひとっこひとりいない。近藤と土方、ふたりきりだった。
朝日が昇るにはまだ早い。闇色の空と同様、暗い海は眺めているだけでなんだかぞっとしない光景であった。
わずかに身震いした近藤は帰ろうと呼びかけようとして土方のほうを見た。
そうしてじっと海を見つめている彼の瞳が暗い暗い沈んだ色をしていたので、近藤はたまらずに土方を胸にかき抱いた。
06.10.08