047:エラー
突如真っ暗になった画面を前に近藤はあんぐりと口を開けた。
「いいかげんやめたら」
背後から伸びてきた腕がそう言って、放心状態から抜け出すことができた近藤はぎしりと軋んだ音がたちそうな緩慢な動作で後ろを振り向いた。
「おれいつまで待てばいいの」
にっこりと口許を緩ませて笑う、その顔の中心で光る瞳はしかし微塵も笑ってはいないように見えた。
あわててパソコンを閉じて土方のほうへ向き直った近藤は、そろそろやめようと思っていたんだと言おうとして思いきり舌を噛んでしまった。
06.10.08